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ートランポリン型エアー遊具が子どもの能力を伸ばす?療育にも効果あり!ー
ふわふわとした不思議な感覚を楽しめて子どもに人気の大型エアー遊具。そのなかでも、トランポリン型のエアー遊具は、ただ楽しい遊び道具だけにとどまりません。
トランポリンは、子どものバランス感覚や体幹を鍛える遊具としても活用されています。特に、エアー遊具としてのトランポリンは、そのふわふわとした感触から当たっても痛くないため、幼稚園や障がい児施設でも広く利用される遊具です。
本記事では、トランポリン型エアー遊具が子どものどのような能力に影響を与えるのか解説します。多動性など発達に悩みがあるお子さまにとっても良い影響を与えるため、ぜひ参考にしてください。
トランポリン型エアー遊具が子どもの能力を伸ばす
トランポリンは幼少期の子どもにとって大きな効果が期待できます。飛び跳ねることで筋力の向上はもちろんですが、それ以外にもさまざまな能力向上が可能です。
バランス能力
バランス能力とは、不安定な状態から素早く正しい姿勢に戻す能力のことを指します。バランス能力は、子どもの運動能力の要ともいわれるほど、重要です。
そのため、バランス能力を向上させると、ほかのスポーツを始める際もスムーズに習得できます。スポーツだけではなく、日常的に転倒しにくくなるという効果も。
トランポリンは、全身を使って安定した姿勢を保とうとするスポーツです。高く飛び跳ねるときに自然と体が正しい姿勢を維持しようと反応できるようになります。
定位能力
定位能力とは、自分と動いている物や人との距離を把握する能力のことです。具体的には、距離感と空間認知のことを指します。
たとえば、キャッチボールをするとき、相手に届くような距離・方向でボールを投げなければいけません。逆にキャッチする側も、空中を飛んでくるボールがどのあたりに落下するか把握できなければ、ボールをつかむことは難しいでしょう。
このように、スポーツにおいて定位能力は欠かせません。日常生活においても、空間で起きている状況を瞬時に判断することで危険を回避することも可能です。
トランポリンでは、ジャンプしながら着地地点を考えるなど立体的な定位能力を高める効果が期待できます。
変換能力
状況変化に応じて素早く行動を切り替える能力のことを変換能力と呼びます。急な状況変化にも、適切な筋肉や関節を動かして素早く体を動かす判断力が必要です。
幼少期に変換能力を鍛えていないと、たとえば前から来る自転車を瞬時に避けることも難しくなります。
日常生活ではなかなか身につけにくい変換能力。トランポリンを活用すれば、飛んでいる最中に体がぶれたとしても違う体勢をとってジャンプを続けるなどして、変換能力を鍛えられます。
脳の成長にも効果が
トランポリンには運動能力を向上させるだけでなく、脳の成長にも効果があるといわれています。
トランポリンを使ってジャンプすることで、脳への血流量が増加。その結果、記憶力・集中力・判断力が向上し、学習効率が上がるという効果が期待できます。
トランポリンは特別な運動スキルは必要なく、だれでも楽しむことができる道具です。楽しみながら幼少期にトレーニングしたい能力まで高められるのは嬉しいですね。
療育にも役立つトランポリン効果とは
発達障害の悩みにも、トランポリンが効果を発揮する可能性があります。特に、エアー遊具であれば、ぶつけてケガをする心配も少なく、療育センターや障がい者施設などでトランポリンを導入する際におすすめです。
体幹を鍛える
トランポリン型エアー遊具のような不安定な足場で立ったりジャンプしたりすると、バランスをとるために体幹が鍛えられます。また、トランポリンを押すときに、下半身に力を伝えるため自然と体幹筋を使うことが可能です。
姿勢が崩れやすいお子さまの場合は、手を体に添えたり手をつないで補助をしたりすると安全に遊べます。
上にジャンプすることで、自然と背筋が伸びて正しい姿勢へと導いてくれるのも、トランポリンのメリットの一つです。
多動性が抑えられる
体を動かしたい欲求を満たすのにも、トランポリンは大きな効果を発揮します。
学校生活がはじまると動いてはいけない時間が続き、ストレスが溜まってしまう可能性も。トランポリンを使ってたくさんジャンプをして体を動かすことで、ストレス軽減にもつながります。
体を動かしたいというエネルギーを使い切ることで、おのずと座っていることに対しても苦痛を感じにくくなり、勉強も集中して行えるでしょう。
リズム感が養える
音楽や手拍子に合わせてトランポリンで跳ぶ遊びを取り入れると、リズム感を養えます。トランポリンはタイミングをつかめないとジャンプし続けることが難しい遊具です。
音楽や手拍子に合わせながら連続して跳ぶ練習を取り入れるうちに、自然とリズム感が鍛えられます。繰り返し跳ぶだけの単純運動なので、複雑な動きが苦手な子どもにとっても楽しみやすい遊びです。
眼球運動が改善する
トランポリンで上下運動をしながらテレビなどを見ると、眼球運動が改善する可能性があります。発達障害を抱える子どもの5〜8割に視覚機能への不安があるといわれています。
そのため、療育においてビジョントレーニングと呼ばれる、視覚機能訓練の効果が期待されているのです。
トランポリンでジャンプしながらテレビを見ると、自然と目を動かす筋肉が鍛えられます。対象物を目で追ったり別の物へ視線を移動させたりする力を身につけることが、学習効率向上においても重要なポイントです。
トランポリン型エアー遊具を使用する際の注意点
トランポリンを使用する前には必ず準備運動をしましょう。いきなり使用すると、思っている以上に高く飛び跳ねてしまったりバランスを崩したりして、ケガにつながる恐れがあります。
また、子どもが使用するときは、大人が付き添うことが大切です。トランポリンによる事故の例として、骨折や捻挫などがあります。
楽しさのあまり難しい技に挑戦しようとしてケガをするケースも少なくありません。大きなトランポリン型エアー遊具の場合は、安全管理の資格を持ったスタッフが常駐しているエリアで遊ぶと安心でしょう。
まとめ
トランポリン型エアー遊具は楽しい遊びとしてだけでなく、子どもの能力向上にも役立つ遊具です。バランス能力や定位能力など、幼少期にトレーニングしておくことで、ほかのスポーツもスムーズに始められたり突発的な事故を防げる判断力が身についたりします。
トランポリン型エアー遊具を使用する場合は、準備運動を忘れずに、大人が付き添った状態で楽しみましょう。